



ある日友人のイザベルから電話があり、透明な瞳を持つ霊能力者に出会った話を聞く。彼女の書いた本を日本語に訳したいといって、私のところに連絡が来たのだ。翻訳といっても私には経験もないし、日本語出版の見込みのない本の訳に投資するだけの、時間の余裕はない。悩んだ末、まず出版社を探す手伝いをしましょうという、無難な理由を見つけ、初めてミリアムに電話した。私は神秘的なものや霊の存在を信じていたし、興味も持っていたけれど、星占い、手相占い、氏名占い、血液型占い、霊視占い等、占いに興味を持ったことはかつてなく、当然霊能力者と話をするのはこれが初めてだ。好奇心と多少の怖さが混ざって鼓動が少し速い。電話線の向こうのミリアムは、どちらかといえば声の太い40代半ばの普通の女性で、透明な瞳は受話器からは見えない。早口のフランス語をまくしたてられて、半分くらいしか理解できなかった。とにかくまず本を読みましょうということで電話を切った。それからしばらくして“そうだ!ずっと悩んでいた事を聞いてみよう。”ともう一度電話器を取った。掃除機が壊れてしまって、袋つきを買おうか、袋なしを買おうかと、悶々と悩み続けていたからだ。(笑)人間は本当につまらない事で悩む。この手の質問は彼女も得意じゃないようで、閃光きらめく答えは得られず、その後もしばらく悩み続けることになる。彼女とのこの電話の会話から、かれこれ十ヶ月近くたつのだろうか。ミリアムに私自身についてした質問はこれっきりだ。とはいえその後、次々に問題のある友達を彼女に助けてもらうことになる。 ということで本を読み始めた。おもしろい!薄い本を想像していたのだけれど、こちらの文庫本サイズより1.5倍位大きいその本は、188ページのボリュームだったが、3、4日で一気に読み終わった。特にもりあがるエクソシズムの場面など、アイザック アシモフを思わせる興奮だ。そしてこれはフィクションではなく、実際にあった話なんだ。(ほとんどの、特に西洋の男性には信じられないと思うが。)SF小説の大ファンである私には, とっても楽しめる本だった。 一月の初めのぽかぽか日和の日、ミリアムが夫君と令嬢を連れて初めてうちにやって来た。霊的な友人は、透明な瞳ですぐに霊能力者であることが分かったといっていたが、超普通人の私にはどちらかというと黒髪に近い彼女の濃い茶髪と、濃い茶色の瞳のどこを見たら透明なんだろうという印象だった。楽しく食事をとり、シャンペンを飲み、天気がよかったので、子供たちと男たちは外へ。(うちは山の中の家で、庭というか土地というか、とにかく広い。)日本の写真をミリアムに見せようとパソコンをつけ、日本のサイトをちらほら見せる。そして一番最初に彼女の口から出た言葉が、“アソ”。それから次々に日本の言葉が流れ出しそれを書きとめたのがこの写真だ。このあきしのつかの壁に答えが書かれているらしい。私はもう興奮した!残念ながら日本語の発音は彼女には難しく、聞いたものを正確に表現できないようだ。どなたかこれらミリアムが霊視した言葉の意味を解読してみて下さい。友達にこの話をすると、き っと私と会う前に日本語の下調べをしてきたのだろうという。これだけ多くの、またフランス語とはまったく違う言葉を覚えるのは、そしてまた、サイトの写真に合わせてタイミングよく言うのは、相当の努力と才能が必要だと思うのだが。とにかく。目に見えないものを信じるということは、想像を絶する以上の難しさがあるようだ。ともあれ、私はこのセッションが大いに気に入った。ミリアムに色々な歴史上の遺物を見せ、日本の歴史の秘密を探りたいと大いに野心を燃やしたんだけれど、当のミリアムは人助け、病気治しにしか興味を示さず、全然のってこない。しかしまだ私は諦めてはいない。そのうち日本、世界の歴史、そして、未来の予言セッションなどやって、このサイトで紹介したい。ミリアムの霊視の特徴は、自動手記でもなく、眠りながら話すのでもなく、実際にはっきりと意識を持った彼女に様々な私たちの目には見えない、聞こえない世界の存在が、映画のように写っているということだ。それが彼女の超能力の強さを物語っていると思う。 4人の子供を支える大黒柱として、やにくもに働き続けてきた彼女には、本を読むひまなどほとんどなかったらしく、日本についての知識はあまりないのだけど、日本の神秘性、霊性に強く惹かれているらしい。特に魔女狩りの国に住むミリアムにとって、霊能力者としての人生は並大抵のものではないらしい。(このことについては後で詳しくふれてみたい。)日本人になら受け止めてもらえる、日本でなら彼女の能力を認めてもらえる、理解してもらえると、彼女の日本への思い入れは大きい。彼女に会いに来る人の多くは、人目をさけこっそりやって来る。そして街で出会ったときには彼女の方から声をかける権利はないのだ。霊能力者に対する、西洋人の偏見と悪意は底深く、恐ろしくさえある。にもかかわらず、ミリアムの家を訪れる人の足は途絶えない。 その後、ミリアムと日本人を対象に電話で霊視、癒し、霊障払いをやってみとうという話になった。私が通訳をするのである。早口の彼女の通訳は難しそうではあるが。そこで少しひっかかったのは、彼女が多量の肉を食す人であることだった。今やほとんど世界中の人がそうなんだけど、一緒に、それも霊的な仕事をするというのは、生まれつきの菜食家である私には、ちょっと納得しがたいものがあったのだ。(私も相当偏見持ってるね。)そこで私は他ならぬミリアムに菜食主義論をぶっつけ、怒らせるまでに至ってしまった・・・!ところが数週間後彼女から電話があり、とっても明るい声で、魚と鳥は時々食べるけど、赤い肉は食べられなくなった、朝市で指圧をする人に会い、菜食の食事法について教わった、等の報告があった。これがきっと彼女の運命だったのだろうか、彼女の共同執筆者のオランダ人女性も菜食家だし。とにかく私は嬉しかった。 ミリアムの本のタイトル、“The face on the kitchen cupboard”(食器戸棚に写った顔)のface(顔)を彼女は、彼女の前に現れたイエス キリストだと信じているようだ。彼女の家へ行くとイエス キリストの絵があちらこちらに飾ってある。それについて質問したことはない。彼女のキリストに対する見解は、今も不明だし、今後も聞いてみる気はないのだが、あえて超反キリスト教のデヴィッド アイク著”大いなる秘密“のフランス語訳をミリアムのために買って貸してあげた。デヴィッド アイクについて彼女がどう思うか、どうしても興味があったのだ。もしかして今度こそもう口もきいてもらえなくなるのではと、危惧しながら。ところが数週間後、またミリアムから嬉しい知らせの電話があった。彼女の張りのある声は大人物イブとの出会い、彼の指示でダイエットをして7kg痩せたこと、イブがデヴィッド アイクの大支持者であること等を告げた。ミリアムも本を読み始め共感しているらしい。最近、シンクロニシティーという言葉がやたら頭に浮かぶ。この南仏、アリエージュ県において、デヴィッド アイクの知名度は限りなくゼロに近い。 その後彼女はダイエットを続け、14kg痩せ、魚や鳥を食べるのもやめ、純菜食家に近くなった。死んだ生き物のエネルギーの流れを感じ食べれなくなったそうだ。霊感の強い人が、習慣と風習という洗脳から一度目覚めたら、子供のように純粋に真実が見えてくるのかも知れない。 ミリアムとの出会いは今まで本で読んだり、テレビで見たり、人から聞いたりはしていたが、実際には知らない目に見えない世界の存在の確かさを、学ばせてくれた。そしてまたミリアムが見えている世界以外の世界も、一体いくつあるのか知らないが、やはり存在しているようだ。そしてそれらは複雑に関係しあっている。私は科学記事を読むのは大好きではあるが、それが真実のほんの一部しか明らかにしていないという事実を、人間はそろそろ認めなくてはならない時期に来ているのではないだろうか。 |
| 夏羽 |
| ESPMYRA ホーム 霊視、占い ヒーリング(癒し) 占い師からのメッセージ 霊視、ミリアムの本 霊能者への差別と偏見 |