霊能者に対するヨーロッパでの差別と偏見

“私はこの国で、人種差別の犠牲者なのよ”ミリアムの言っていた言葉の意味が最近やっとわかってきた。彼女には敵が多いのだ。日本で霊の話だとか、霊視、超自然の話をすると、信じる信じないは別にして、たいていの人は興味を持って聞く。テレビの視聴率はぐっとあがる。当然この国でも興味を持っている人は果てしなく多い。しかしこれらは公衆の面前で堂々と話すことのできる話題ではないのだ。多くの人は偏見と悪意を持って、霊能者、霊視、占い師のような職業を差別する。中世では霊能者は魔女と呼ばれ、火あぶりの刑にあっていたのだ。日本の中世では反対に病気は悪霊、悪神によってもたらされると信じられていたことが多く、除霊を行う人は敬われさえすれ、火あぶりにされたというのは聞いたことが無い。現在の日本はどうなのだろうか。詳しい人がいたら教えてください。
 最近二人の友人がどうやら霊障のせいで、重い病気に苦しんでいたのをミリアムに助けられた。人が病に陥る理由は当然、食べ物、ストレス、酒タバコ、疲労、運動不足、もって生まれた体質、住んでいる土地のエネルギー等、様々な要素があるだろうが、霊、または呪い(黒魔術等)による場合があることを、否定することはできない。その場合、医学は何の助けにもならないし、食事療法で治る可能性があるともいえない。人が病気になった時、すべての要素を考慮してみるべきではないだろうか。医学で治せる病気もあれば、食事療法で治る病気もある。霊能力者に治せる病気があるのも否定できない。

病院で診察を受けるように、偏見を捨てて霊能力者に簡単に診察をうけることができたなら、多くの命が救われたかもしれない。しかし実際にはそうはいかないようだ。良い霊能者をさがすのは、良い医者を探す以上に難しいだろうから。人間がかつて持っていたに違いない、霊能力、超能力は、時の流れと共に失われつつあるのだから。そしてそういう才能を受け継いだ、ごく少数の人たちも、世間体を気にして職業としては選ばず、ひた隠しにする人がほとんどだろう。合衆国では霊能力者の多くが逮捕され投獄されているらしい。確かにセクト、偽霊媒師、ニューエージムーブネント等の問題はあるだろう、藪医者、偽医者がいるように。しかしそれだけですべての霊能力者を差別し、偏見と敵意の目で見るのは、人類にとっての損失である。
 霊能者が平等の市民権を得ること、それがミリアムの夢で彼女が本を書いた目的でもある。彼女の才能はたとえば人が絵を書く才能、音楽の才能、物語を書く才能などと同じように評価されていいはずだ。しかし西洋社会において彼女の才能はタブーなのである。何が原因でこういう社会の仕組みが作られたのだろう。霊的なものの存在は影でこそこそしか話せない。物質世界と霊的世界が協力し合い、共存する社会ができてもよかったのではないか。物質世界と霊的世界の圧倒的なバランスの悪さ、これが今、世界の悲劇を作り出している原因のひとつだと思う。
 ミリアムが霊障をはらうために行なう事と、日本の古い言い伝え、習慣、行事などとの共通点が非常に多いのは、とても興味深いことだ。日本を始め、アジア、アフリカの国々では、霊的世界が物質世界と平行して、当然のごとく存在してきた。西洋社会のこの完全とまでいえる、霊的社会の否定、断絶は、何物かの陰謀ではないかとさえ、考えられる。人類の未来を救う鍵はここにあるのかも知れない。人間、動物の魂の関係、相互の係わり合いを、私たちは学ばなければならない。一人の霊能者と一人の人という接し方だけでなく、全体的に二つの平行した世界のバランスをとる方法は無いのだろうか。
2005年 7月10日

夏羽


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